「ふぅ…試衛館はどこにあるのだ?」
一人呟きながら、川沿いを歩く一人の男
今は夜だから見えないものの、男が歩いている河原は、綺麗に色づいた紅葉のが沢山ある
そんな事を気にもせず、スタスタ歩いていると、カサッと、俺の足に何かがあたった
「なんだ…?」
それは、ばかにデカイ紅葉だった
男の顔よりデカイであろうその紅葉は、男にとって、不思議で仕方なかった
男は、それを拾い上げ、顔に近づけて、マジマジと見つめた
「こんなに大きな紅葉があるとは…」
その時だった
「あっ、あ、あ、きゃあああ!!紅葉の化け物おお!!」
目の前から、歩いてきた町娘の叫び声が夜空に響きわたった