私は口パクで助けを求める
それをよみとった土方は、親指をたてて爽やかにわらった
(がんばっ!)
って、いや、がんばっ!じゃなくてさぁ!!
焦る私をみてクツクツと笑っている
なんてやつだ
すると、土方の存在に気づいたらしく、ニコニコの笑顔をそちらにむけて、棒読みでいう総司
「ああー、土方さんじゃあないですかぁー」
「チッ…総司てめぇ」
そう言って、総司を睨むと、今度はニヤニヤしながら藤堂に近づいた
そして、藤堂の頭をワシャワシャ撫でた
「いやぁ〜おもしれぇガキがきたもんだ」
そう言って、藤堂は、ケラケラ笑う土方の手を払いのける
そして、頬をぷーっと膨らませ、顔を真っ赤にして怒る
「ガキ扱いすんなよっ!!俺は立派な大人だ!!」
そんな藤堂をこれまた面白そうに笑う土方
「そうかそうか!!俺は、こんなちぃせぇ大人初めてみたけどなぁ」
「なんだとぉ!!」
今にも飛びかかりそうな藤堂
その時だ
「おや?君は、藤堂くんかい?」
手にお饅頭をのせたお盆をもった勝太がこの雰囲気などお構い無しにニコニコしながらやってきた
「山南さんは、もう少しでかえって来るだろう。どうだ?自己紹介がてらお茶でもしようか」
思いっきり顔をひきつらせる私
お饅頭を見つめる藤堂
「ああ、いいぜ」
笑涙をこすりながらいう土方
「勝太さんがいうんならしょうがないなぁ」
そういいながら、どこか楽しそうな総司
そんなこんなで、私たち五人は、広間へ向かった


