すると、後ろから足音がした
そして、聞きなれた声
「君だれ?うちの道場になにかよう?」
総司は、微笑みながらいっていたが、目の奥は鋭く、敵意が宿っていた
「あんた、ここの人か?」
総司の態度が勘に触ったのか、少し不機嫌そうに尋ねる藤堂
「そうだけど…君は?」
笑顔を絶やさないけど、言い方がトゲトゲしている
総司がこんなしゃべり方をするときは、相手が気に入らないときか、苛々している時だ
「俺の名前は藤堂平助だっ!山南さんに会いに来たっ」
総司の態度が相当気に入らないのか、頬を膨らませて、ムキになっている藤堂
そんな藤堂を下から上までみたあと、総司はまた微笑んだ
……と言うか、ニヤッとわらった
「君が藤堂平助くんか…面白い人がきたなぁ」
「それより、山南さんはどこにいるんだよっ!」
藤堂が総司を睨みながらいうと、総司は、新しい玩具を見つけたように笑った
「夕方には帰ってくるよ……それより」
総司は、スタスタと歩いてきて、私の腕を引っ張った
「あんまりこの娘にさわらないでくれる?」
総司の行動に目を瞬かせる藤堂
「なんだ、やっぱり亡霊じゃないじゃん……てゆうか、あんたにそんなこと言われる筋合いないし」
そう言って、総司に「ベーッ」と、可愛らしく舌をだす藤堂
そんな藤堂を笑顔で見つめる総司
板挟みの私
それを物影から楽しそうに眺める土方
……って、ひ、じ、か、た???
「ーーーっ!?」
あんなとこにいやがったのか!


