総司が部屋に戻るのを確認したあと、私は暇なので、道場に向かおうとした
その時だった
「なあ、あんたさ、ここの人か?」
聞いたことのない、少し高い声に、後ろから肩をポンポン叩かれた
振り替えると、男にしては小柄な、長い栗色の髪を高く結んだ、少年がたっていた
「あの、貴方は?」
すると、その人はニカッと白い歯をだして笑った
その笑顔に、不覚にも少しドキッとしてしまった
「俺の名前は、藤堂平助!山南さんにあいにきたんだけど…あんたは?」
「私は、鈴……山南さんなら、お出掛けしています」
すると、藤堂平助は、「そっか」と少し困っていた
これが、向日葵少年か
たしかに、まるで、向日葵が咲くように笑う
私、この人の笑顔、嫌いじゃない
「それにしても、鈴って、美人だな!」
「なっ」
突然名前で呼ばれたうえ、美人だなんていわれて、私は思わず下をむいた


