翌日、私は皆が稽古しているので、暇をもてあましていた
なので、一人、いつものように亡霊の如く庭を眺めていた
否、本当に亡霊だが
「そういえば…」
今日から、山南も稽古にくると言っていた
やっぱり強いのかな
歳三なんて一発でやられちゃえばいいのに
そんな事を考えてボケっとしていると、突然隣に誰かが座った
隣を見ると、茶をすすりながら庭を眺める山南だった
もう、稽古は終わったのか
「ここの庭は綺麗ですね」
山南の突然の発言に、私はどうして良いのかわからなくなった
私に話しかけたの?
もしかしたら、私が見えてるの?
いや、一人ごとかも知れない
色々な考えを巡らせていると、山南は今度はこちらを向いていった
「茶でも飲みますか?」
優しそうな顔が、確りと私を見ている
これで五人目だ
この世界には、案外たくさん亡霊が見える人がいるらしい
私は、念のため山南に聞いてみた
「私が見えるのか?」


