1860年、あれから二年、私は暇をもて余してそこら辺をふらふらしたり、豊玉発句集を盗み読みしたりしていた
これは余談だが、あのあと私と総司は、抱き合って寝ている所を土方に発見され、誤解をまねいた
まあ、豊玉発句集を皆に秘密にすると言うことでなんとか誤解を解くことができたが…
まあ、そんなことは置いといて、取り合えず試衛館はへいわだ
私は、暇なので道場で稽古をしている勝太のもとへ行くため、廊下を亡霊の如くふらふら歩いていた
否、本当に亡霊だが
すると、突然
「頼もう!!」
凛とした声が響いた
もしかして…
「道場破りみたいだね」
「そ、総!?いつからいたの」
行きなりひょっこり現れた総司に、心底驚いた
すると、総司は「ずっと前から」と恐ろしいことをいって笑った
「ねぇ、鈴檎。道場行こうよ」
どうせ暇だし、道場破り見たいし、私は総司と道場に向かった