1858年、あれから5年の月日がたった
私は14、惣次郎は17になっていた
惣次郎は、いつのまにか総司になっていて、身長も前とは比べ物にならないくらいでかくなっていた
そして、悔しい事に女にモテモテだ
ちくしょうっ
そして、さらにムカつくのは歳三だ
最近、会うと
「なんだお前、まだ成仏してなかったのか」
とか言ってくる
その後に、「ふっ」って笑うのが最高に腹立つ
私は、未だに試衞館に住み着いていた
ただ言えるのは、私も成長しているということ
身長も伸びたし、体つきだって女らしくなった
成長するってことは、まだ生きているって事だろう
じゃあ、ほんとに死んだら、私はどうなるの?
魂も体と共に朽ち果てるのだろうか?
「まっ、いま生きてるからいいや」
難しいのは昔っから嫌いだ
私は考えるのをやめて、庭に行くことにした
勿論、行ってもいつものように、亡霊の如く眺めるだけだが
否、本当に亡霊だが