いつしか私達は、「龍馬」「鈴」と呼ぶくらい仲良くなり、私自身、龍馬は悪い奴ではないので、いい暇潰しになったなと満足していた
「そいたら、わしはもおそろそろ帰らんと心配されるから、帰るぜよ」
「じゃあ、私も帰る」
すると龍馬は、話してくれたお礼だとかいって、私に綺麗な桜色の髪紐をくれた
「また会ったら話しかけてね?」
すると、龍馬はニコッと笑って
「勿論ぜよ!!」
と言って、どこかに消えていった
これで、四人目だな
世界には、亡霊が見える人は何人いるんだろう
私は、折角だから、龍馬から貰った髪紐と、そこら辺で売っている簪を使って、頭をお団子にした
いつもは、緩く下の方でまとめていたから、なんだか新鮮でいいなとか思ったりして
「暫くこのままにしとこ」
るんるん気分で試衛館に帰っていった