1583年、あれから3年たつだろうか
私は、依然として亡霊生活を続けていた
もちろん惣次郎相変わらず剣と悪戯にあけくれていた
試衛館は、門下生も増えて、少しずつ賑わってきた
やっぱり依然として貧乏だが
そして、私は今日も残念なことに、亡霊の如く試衛館をさ迷っていた
否、本当に亡霊だが
ただ、暇をもて余していた
「そうだ、久しぶりに町にいくか」
そうと決めると、疾風の如く試衛館をでた
町に出ると、私は道の真ん中を堂々とあるいていた
勿論誰にもきずかれないし、ぶつからないが
少し歩くと、前方に美味しそうな饅頭を発見した
私は当然の如くてを伸ばした
「いっただっきま………」
私のては、饅頭ではなく誰かに捕まれた
そして、そのまま路地に引っ張られた