「ばれてない!」



私は、もう一つ小さな石ころを浪士に投げる




「ってえ!!!だれだ!!!」




周りをキョロキョロする浪士




へへん、どうせあんたたちにはみえないよ!




べーっと舌を出したその時だった



「お前か!!!!」




浪士の一人が、こちらを鬼のようにキッ!!っとにらんだ



「え!?」




なんで?ばれてるの??



驚く私に、ずかずか近づいてくる浪士




大変、殺されてしまう!



もう死んでるけど!!!



私は恐怖で目をぎゅっとつむった




そして、私の目の前まで迫った浪士は





すー



なんと私をすり抜けて進んでいったのだった