体がガクガク震える


「しっかりして、私」


怖くて怖くて仕方なかった


でも、必死で歩いて、何とか勝太のもとへたどり着いた



「勝太!」



いきなりはいっていった私に、驚いて飛び起きる勝太



「鈴か!どうしたんだ?」



今にも泣きそうな私に、何かをさそった勝太は、優しくといかけた


「道場で、お沙代さんが……」



どうしよう、うまく言葉がでてこない


早くしなきゃいけないのに



「道場でなにかあったんだな……よし!今からいくから、鈴は休んでいなさい」



そう言うと、勝太は私に自分の羽織をかけた



そして、急いで道場にむかった



私は、一人で勝太の部屋に取り残された



人が死ぬって、こんなにも怖いことなんだ


人が死ぬって、こんなにも悲しい事なんだ


なんで、お沙代さんは自分で命を捨てるような事をしたんだろうか


私は、お沙代さんが羨ましくて仕方がなかった



皆と同じ時間を生きていられるから



私は、もう死んでしまっているから



皆とは、ちがうから


皆とおんなじお沙代さんが、本当に羨ましかった


なのに、何でその幸せを自分で捨てるの?



私だったら、どんなに辛くたって捨てたりしない