「返事を聞くまでは、上げられません」
そう突っぱねるお沙代さん
これでは、本当にあげてはくれないだろう
お沙代さんだっていっぱいいっぱいなのだ
お沙代さんをみているだけで、どれだけ総司が好きなのかなんとなくわかる
「わかりました、ではそのままで」
観念した総司は、頭を下げたままのお沙代さんを見つめる
どうしよう、逃げたい
私は、少しあとずさった
この先を聞いてしまうのが、とてつもなく怖い
でも、ここで逃げたら…
大丈夫、私ならできる
私は、選んだ道から逃げたりしない
ゆっくりと振り返って、総司の次の言葉をまつ
「私は、貴方とは夫婦にはなれません」


