「ねえ、鈴檎。お花見に行こうか」


「へ?」



不意に言うと、総司はそっと私を離した



「でも、もう桜は散っちゃったよ?」



私は、涙でぐちゃぐちゃの顔をあげる



そんな私を見て、総司は優しく笑った



「いいからいいから」



そう言うと、総司は私の手を引いて、近くの神社へむかった