「ごめん、ちょっと野暮用が……」
「ねえ、さっきのことだけど、俺はちゃんといくから。そして、ちゃんと…」
「わかったから!!」
自分でもビックリするくらい大きな声がでた
どうしても、その先を聞きたくなかった
ちゃんと行ってどうするの?
お沙代さんの気持ちにちゃんと答えるの?
総もお沙代さんがすきなの?
二人は夫婦になるの?
わからない
総の気持ちも
私の気持ちも
だめだ、わかんないや
「ごめん、ちょっと野暮用があるから」
私は、それだけ言うと、総司から逃げるように走った
「はぁ……本当に困るなぁ。こっちの気持ちも知らないで」


