「変な人」
お沙代さんは、新八が走って行ったほうを見つめていたが、何とかごまかせただろう
そして、お沙代さんは、ふうと息をはくと、私の隣に座った
お沙代さんは、何か思いつめたように、遠くを見つめていた
何に悩んでいるかは大方予想がつく
たぶん、総司に想いを伝えるか、伝えないかと言うことだろう
たしかに、お沙代さんももうそろそろ結婚を考える時だろうが、彼女には、もう一つ急がなければいけない理由があった
最近、将軍警護を目的とした、身分をとわず、腕の立つものを集めて結成される、浪士組というものに、近藤、土方、総司、左之助、新八、平助、山南等が参加するということが決まったばかりだった
私も、近藤から聞いていた
もちろん、来るなと言われても、くっついていくつもりだが
斉藤は、今訳あって地元に帰っていて、浪士組の事を知らず、いつかえるか分からないため、近藤が文をだしていた


