「ねぇ、総」
「なに、鈴檎」
「歳三に言わなくていいの?」
私は、隣を歩く総司にたずねた
只今、初詣をするために、少しあるいて近くの神社へ向かっている
相変わらず土方の鼻からはこんにちはしたままだったが
私の問いかけに、総司は当たり前のように
「だって、あのままのほうが面白いでしょ?」
といった
本人は、寒そうに腕を袖に突っ込んで、鼻水をすすっていた
「はぁ…」
こいつは、ホントにいい性格をしているとつくづく思った
そして、少しあるくと、近くの神社についた
まあ、予想どうり人がたくさんいた
「人がたくさんいるね」
総司が言うと、土方がめんどくさそうに目を細めた
「ああ、ここにいるヤローが全員ムチっとしたねぇちゃんになりゃいいんだがな」
土方の鼻水ドスケベヤローに軽蔑の眼差しを送ると
「あんだ?文句があるなら、お前ももっと女らしくなりやがれ…ぐはっ!?」
と言われたので、溝うちをしておいた
そんな土方を見て
「土方さん、鈴檎は女らしくならなくっていいんですよ」
と、聞き捨てならない言葉をいった
「総、それはどういう意味?」
私の睨みをものともしない総司は、笑顔で「悪い意味じゃないさ」といった
じゃあ意味なのだろうか


