そんな単純な平助を、満足げにみる総司

平助は、鼻水を垂らしながら、必死に寒さに耐えていた

哀れ、平助

「お前ら、ホントにあほだな」

そんな私たちを上から見下ろしながら現れたのは、キレイに整ったかおに似合わない鼻水をちらつかせた土方だった

「ん?土方さんはなふぐっ!」

土方に鼻水の存在を教えようとした平助の口を総司が瞬時におさえた

「あぁ?なんだ平助」

その姿を、怪訝そうに睨む土方


「いえ、土方さん鼻が真っ赤だなーと思って。随分寒そうですね」

そんな土方に、総司が笑顔でかえす


「俺は、お前みたいにガキじゃねぇんだよ。このくそさむいなか、ギャーギャー騒げるわけねぇだろ」


そう、悪態をつく土方を山南が苦笑する

だが、私は土方の鼻から垂れるものが気になってしかたなかった

平助も気になるのか、土方の顔面(鼻の穴)をガン見していた


と、その時だ

「皆、待たせたな!よおし、出発するぞ!」


笑顔の勝太がルンルンでやってきた


そんな勝太を呆れた目でみつめる土方

「かっちゃん、遅いじゃねぇか。さみぃんだよ」


不機嫌そうな土方をお構いなしに、勝太は土方の肩を組む

「まあまあ、そんな事言うなトシ!今年もよい年にするためのお詣りだ」


そんな勝太に、「はぁ」とため息をはきながらもちゃっかり機嫌を直す土方


ほんとに仲むつましいのだが……


「なあ、鈴。勝太さん気づいてねぇのかな」

平助が、二人を見つめる

「私も思った」

私は、土方の鼻水に全く気づかない勝太に、敬意を称した