ある大晦日の夜


宴たまだ冷めやまないなか、コッソリ広間を抜け出し、密会を開くものが三人いた


「作戦は以上だ。」


神妙なおもむきで二人の顔を見る男は、試衛館の剣術指南を任されている、名を、島崎勝太という


「ったく、かっちゃんのおせっかいには呆れんなぁ」


めんどくさそうに頭をかく男は、試衛館の色男こと、土方歳三である



「さすが、勝太さんですね!土方さんと違って、頭の作りがちがいますね!」



きらきらと笑顔を輝かせる青年は、試衛館の化け物こと、沖田総司である



「よし、では明日の下準備にいこう」



「ったく、だりぃなあ」



「つべこべいわずに、行きますよ」




三人は、夜の闇の中に消えていった