「そういう事だったのか!お前ら頭いいな!」
話を理解した平助が、感心したように言う
果たしてこれを、賢いと言っていいのだろうか
「ねえ、平助。太鼓役変わってよ」
私が言うと、すかさず総司がはいってくる
「だめだよ、平助じゃ声がみんなにきこえちゃうでしょ?」
それをきいて、平助も「たしかにそうだな」と頷く
うう、作戦失敗だ
私が一人うなだれていると、平助が何かをひらめいたように顔を上げた
「そうだ!俺いいこと考えた!」
平助のことばに、「なになに、聞かせてよ」と、興味津々の総司
私も平助の方にいった
私達のかおをみて、平助がえっへんと胸を張って話し出した
「野試合の太鼓ってでっかいだろ?で、太鼓はの叩くところは白いだろ?てぇことは、本番は目の前が真っ白になるってことだろ?」
「「うんうん」」
頷く私たちに得意げに話を続ける平助
「練習っつっても、できるだけ本番にちかずけた方がいい。てことはだ」
そう言って、平助は、物干しにほしてある真っ白の大きな布団を指さした
「あそこの前でやった方が、太鼓っぽくねえか??」


