ふっと隣をみるとぼけーっとしたかおで総司が固まっていた


「ねえ、総。太鼓係はたいへんだけど、別に試合がみれないわけじゃないし、、」



私がなんとか慰めようとしていると、きゅうにバッとこっちを見た



「ねぇ、鈴檎」



その顔は、ひどく嬉しそうだった



「なに、総」


「太鼓だってよ」


「太鼓ね」


「すごい大役じゃないかと思うんだ」


「たしかに、とても大事な役だと思う」


「俺、勝太さんのために太鼓の達人になる!」



「え!?」


きらきらとやる気に満ち溢れた総司の顔を、引きつった顔で見つめる


なんだか、すごーく嫌な予感がする



「ねえ、鈴檎」


「な、なに」


総司は、きらきらをまといながら私の肩をがしっとつかんだ



「練習つきあって!」


「は!?」



こうして、私と総司の、太鼓の達人への道が始まったのであった