総司は、そんなお沙代さんに微笑みかける
「お沙代さん。そんなところにいないで、座ってください」
「へ?…あ、はい」
お沙代さんは、総司の言葉に、驚いたが、嬉しそうに頷いて、総司の隣に座った
私は、ただ二人の様子を見つめていた
「今日は良い天気ですね」
「はい!お洗濯ものがよく乾きます」
「いつもお疲れ様」
「ありがとうございます」
私は、ただただ見ているだけだった
二人で楽しそうに話しているのに、私は見ているしかない
なんだか、自分が普通じゃないってことを、思い知らされた気がした
なんだか、自分だけ違う世界にいるような気分になった
そして、なんだか胸が苦しくなった
私は、楽しそうな二人をチラッと見ると、すっと静かに席をたって歩きだそうとした
……が
「ん?……って、ちょっと総。離しなさいよ」
総司が私の着物をつかんで離さないため、私は立ち上がれない
「ちょっと!んむむー!」
私は必死で着物を引っ張ったが、総司はびくともしない
それどころか
「ぷふっ」
「沖田さん?」
「いいえ、なんでもありません」
私の必死さに、吹き出していた
ちくしょう
私は、観念して座ることにした
それから少しして、お沙代さんが立ち上がった
「もおそろそろ仕事に戻りますね。またお話してくださいね、総司さん」
「ええ」
お沙代さんは、にこりと総司に微笑むと、せっせと仕事に戻った
お沙代さんが見えなくなると、総司はぱっとこっちをみる
「鈴檎、ちょっとつきあってよ」
「へ?て、ちょっと」
総司は、そう言うや否や、私の返事も聞かずに、私のてをひいて歩きだした


