「そうやって、いっつも私をからかって…」
私がぶすっと拗ねると、総司は「だって…」と、一瞬眉をはのじにしたが、次の瞬間、とびっきりの笑顔になった
「鈴檎は、他の子より断然面白いからね」
面白いからねじゃなくて…
私は、まだ半分くらい残っているおにぎりを食べ始まった
モグモクモグモク
ジーーー
モグモクモグモク
ジーーー
「ねぇ、総」
「なに?鈴檎」
「そんなに見られたら食べにくい」
「別にいいじゃないかー」
こんな調子で、いつものように他愛もない絡みを繰り広げていると
「沖田さん?」
可愛らしい声が聞こえた
私は、瞬時に残りのおにぎりを口にぶちこんだ
「ぐるじぃ…」
多少呼吸困難になったが、なんとかおにぎりが宙に舞うという怪奇現象だけはまぬがれた
お沙代さんをチラ見すると、どうやら総司しか見えてないようで、なんとか助かった
「やあ、お沙代さん」
何事もなかったかのようにお沙代さんに挨拶をする総司
「あ、と…こんにちは、沖田さん」
お沙代さんはぽっと頬を赤らめて、控えめに総司をみた
やっぱり綺麗な人だなあ


