あれから数日たった
が、私は相変わらず縁側でぼーっとしていた
この数日間、佐之助の言葉を頭の中でぐるぐる考えていたが、やっぱり私は今のままでいる事にした
難しい事はきらいだ
また、気が向いたら女子らしくなるのも悪くない
でも、今無理に頑張ることもない
よし、やっと頭がスッキリした
私が爽やかな顔で空を見上げていると、急に視界が暗くなった
「うわっ!……て、総か」
影の招待は、総司だった
上を見上げる私の顔を、上から見下ろしていた
「ひどいなー、鈴檎は」
そうやって、頬を膨らます総司に
「ごめんなさいね」
と、悪びれもなく謝っておいた
総司は、そんな私を「ふふっ」と笑った
そして、隣に腰を下ろした
そう言えば、今は稽古の時間のはずだ
「またサボったの?」
「鈴檎が寂しくしてたら可哀想だなって思ってね」
うそつけ
本当はただサボりたかっただけのくせに
私は呆れた顔をむけた
すると、総司は「まあまあ」と言って、私におにぎりをさしだした
「鈴檎いつも食べたそうに見てたでしょ」
「ば、ばれてたの?」
まさか、総司に見られてるなんて、不覚
でも、お沙代さんのおにぎりを食べたかったのは事実なので、私は遠慮がちにおにぎりを受け取った


