土方から逃げた私は、暇なので、勝太達が稽古している道場に向かった


「えい!」

「やあああ!!」

道場に近づくにつれて、威勢のいい声が聞こえてくる

道場の入口から顔をだすと、勝太が寒いのに汗をだらだらかいて稽古をつけていた


顔は厳しいが、どこか楽しそうで

やっぱり勝太は勝太だなぁと思った

しばらくぼおっと稽古を眺めていたら、総司が試合を始めた

総司は、そこまで汗はかいてないようだが、ほんのり頬が赤かった

皆、寒くて大変だろうな

私は、寒さなんて忘れてしまったけど


それから少しすると稽古も終わり、それぞれ井戸に行ったり自室に行ったり、自主練をしたりし始まった


勝太は、自主練組を見てやっていた


総司はもちろん井戸行きだ


私が、稽古も終わったことだし、縁側に戻ろうとしたその時


「皆さんお疲れ様です!よかったらおにぎりを握ったので食べてください」


愛そうのいい笑顔に、お盆いっぱいにおにぎりを乗せて、お沙代さんがやってきた

お沙代さんの呼び掛けに、自主練組や、井戸に行こうとしていた人たちも、集まってきた


お沙代さんは、一人一人に労いの言葉をかけ、美味しそうなおにぎりを配っていた

勝太まで、おにぎりをもらい「こりぁうまい!」と言っていた

他の人たちも口々におにぎりを絶賛していた