土方は、私を上から下まで見ると、「はぁ」とため息をはいた


「なんだよ」


私が、キッと睨んで言うと、土方は残念そうに眉を下げた


「お前は、ほんとに残念な奴だな…中身がもおすこし女子らしかったらな」


土方に残念な奴なんて言われたくない

このまえだって、勝太に「その女癖を直しなさい」って怒られてたくせに


ちくしょう

土方に残念な奴なんていわれるなんて、人生最大の屈辱だ

そんな私をお構いなしに、土方は一人で語り始める


「女子たるもの、いつも愛そうよく、しとやかに、控えめにだなー、男の三歩後ろを歩くもんだ。で、顔は綺麗に整ってて色白で、料理がべらぼうに旨くてだなー、……」


土方の理想には付き合いきれないと判断した私は、女子の好みについて熱くかたる土方に気づかれないように、ススーっとその場を去った