「おじゃましまーす!!」





電話をすると、すぐ行くからと言って藍は電話を切った。


それから10分後くらいに、玄関のチャイムが鳴った。



明らかにパジャマで…。


髪だって濡れてる…。



お風呂から上がったばっかりなんだね。



この寒い中、私の為に…来てくれたんだね。






「藍、ありがとう…。」




部屋に入ってすぐ、藍にお礼を言った。



「そんなの当たり前でしょー!!

晴香かが電話かけてくるなんて、初めてだもん。

…なにがあったの?」



藍は、よほど心配して駆け付けてくれたみたいで。


なんだか胸がくすぐったかった。



「ねぇ…話、聞いてもらっていい?」




「たっぷり聞かせてもらうよー!!」



藍は、笑った。