私は単純に嬉しかった。



優田と一緒に花火を見れたことはもちろん嬉しかったけど、こんなに人に何かをしてもらった事は今までなかったから泣くほど嬉しかった。


きっと私にバレないように花火の日時や場所、どこから一番よく見えるか調べたり、私が今日予定を入れないように花火の何時間も前から一緒に公園で遊んだり・・・。


色々作戦を立てたんだろうなあ。

勘のいい私にバレないようにするなんて、大変だっただろうなあ。


こんな事されたら、泣くって。



・・・バカ。



「うるちゃいって、噛んでるしっ♪」




「・・・・ふぇー・・・。」




「もう泣くなって、な?」



優田はきっと、「人って、あったかいんだよ。」って教えたかったのかなあ。



ちゃんと伝わったよ、優田。




ありがとう。