あたし。





お母さんへ。



―元気ですか?

―お母さんが天国に行ってから

―今日で1年が経つんだね。

―未だに実感できません。

―学校から家に帰ってくると、

―“おかえり”って

―笑顔で迎えてくれる気がします。

―そんなの、あり得ないのにね。

―お母さんがいなくなった日から

―あたしは少しでも成長できたかな。

―最初は、現実を受け入れられなくて、

―いつも泣いてばっかりだったけど、

―あたしは今、前を向いて歩いています。

―少しでもお母さんに心配かけないように、

―少しでもお母さんに笑われないように、

―少しでもお母さんに近づけるように。

―あたし、お母さんの分も

―一生懸命生きていくからね?

―だから、安心してください。

―そしてこれからもずっと

―天国から、あたしを見守っててください。

―お母さん?

―たったの14年しか過ごせなかったけど…

―あたしを産んでくれて、

―あたしを育ててくれて、

―本当にありがとう。

―お母さんは、いつまでたっても、

―あたしだけのお母さんだからね。

―お母さん、大好き!!