「剛平、何すんのよ‼」
「いや、俺も1組なんでヨロシク(笑)」
「はぁーーーーー‼」
私の運命の出会いは訪れるのかな~
新学期早々、最悪です‼



てか・・・ホント最悪だな〜。
まぁ、今から入学式だし、比奈と話しながら明るく行こーっと!
「比奈は何の部活入る?」
「私は中学の時と同じ吹奏楽部でクラリネット続けるよー!結衣子は?」
うち、どーしよ?

・・・

中学の時はアルトサックスをした。
けど入った理由はただ入学式での演奏が良かったし、父方の一家がサックスを吹いているから。
けど、私は練習しても吹けなくて吹けなくて悔しくて家で練習しながら泣いた。
そんな心の弱い私がサックスを続けられるのか。

ーー・・・

でも、中途半端に終わりたくない。
少し泣きそうになって前を向くと剛平が知らない女の子とメアドを教えてた。
って…なんだろう、このチクチクした気持ちは…?
「ぃこ!結衣子!」
「ゴメン、部活ね、吹奏楽部入る!」
意地はって言っちゃた…
「てか、結衣子!急いで行かないと遅れるよ!」
「えっ!うっうん。わかった〜」
とにかく高校生生活スタートです!