学校はいつもと変わらない雰囲気だ。




変わったことと言えば、校舎が違うと言った程度。




『クラスはどこ…?』




校舎が新しいので、場所がいまいち把握できていない。




ちなみに、木蓮とは同じクラスだった。




『たぶん…あ、あそこじゃない?』




木蓮が一つの教室を指差す。




そこには"壱ー弐"と書かれていた。




私たちの教室だ。




『行こう!』




二人は小走りで教室まで向かう。




そして扉を開いた瞬間、私は後ろに倒れそうになる。