長い廊下を二人肩を並べて歩き出す。
『今日から高校生かぁ…全然実感わかないなぁ…』
私が小さい声で呟く。
『まぁ学校のメンバーも変わらないしね。』
と苦笑混じりに言う木蓮である。
才があるものなんてほんの一握りの人間だけなので学校のメンバーはほとんど変わらないのである。
『私、木蓮と同じクラスがいいなぁ。』
『そう思ってもらえて光栄だな。』
『木蓮のそういう雰囲気好き。』
『そう? ありがとう。』
二人ともいつもより少しばかり明るい口調でくだらない会話を楽しんでいた。
その後、二人で朝食をすませまた二人肩を並べて学校まで会話を楽しみながら歩みを進めた。
