冷蝶 【凍結中】





そんなこんなで光灯学園に着いた。



私は自分の教室に向かう。


「「ギャハハハハ!!」」



廊下にまで聞こえてくる笑い声。


煩いな。


そう思いながら私は教室に入った。



教室では髪がカラフルな奴らが喋っていた。



すると1人の赤髪男が

「昨日さ〜、また嵐蝶が族潰したらしいぜぇ〜!」



その言葉に少しだけビクッとする。



「しかもあの紅龍を!!」


「まじかよ〜!」


「さすが嵐蝶!」


「俺も入りてぇ」


などとみんな言ってる。


―――テメェらなんか絶対ぇ入れねぇよ。



「でもやっぱ氷蝶の姿が気になるぜ!」


その言葉に私はドキッ!とした。



私は“氷蝶”である時はいつもフードを深く被り顔が見えないようにしている。



そのおかげで私は男と思われているのだけれども。




―――キーコーンカーンコーン



チャイムが鳴る。



みんな構わずしゃべり続けているけれど。



私は何だか屋上に行きたい気分になったので、
屋上に向かった。