私は先程買ったパンを持って屋上へ向かった。




―――キィ



「やった!一番のりぃ!」



私は少しスキップをしながら隅に座った。



私は袋からパンを出し、


「いっただきま――《キィ》」



食べようとした瞬間、誰かが屋上に入ってきた。



「…あ、陸に想汰に輝に……………………竜騎……?」



竜騎…?は名前が曖昧だったから小さい声で呼んだ。



「なんで俺の名前呼ぶ時声がちいさかったんだよ。」


竜騎が怒ってきた。


「覚えてねぇから。」

「なんだ―「あ、優希!!お前なんでそんな甘いもん食ってんだよ(笑)」


竜騎の言葉を遮って想汰が話しかけてきた。


「だってこれうまそうだったから。」


そして実際うまい。


つか、さっきから竜騎が想汰を睨む目がハンパなく怖ぇ。


想汰は全く気づいてないみたいだが。



「おえぇ…。見ただけで吐き気が…。」



輝が吐く真似をする。



そして陸が輝にチョップした。


「うっ……。」


「優希、さっきの見てましたよ。」


陸がニコッと笑ってきた。


こ……怖い。


目が笑ってない。


「……なんであんなに強かったんですか?」


「い、いや普通だろぉ〜」


冷や汗が……。