「おいコラ新城!寝んじゃねえ!」


そう言ってさっきの先生は教科書で頭を叩いてきた。


「いってぇなっ!」


私はそう言い、先生の顔を見た。



「「…え?」」



その先生は、私が昔、ガラの悪い奴らに殺られてるとき、助けてやった奴で。



「あ、もしかして、お前裕太?」



「……は、はいっ!先程は頭を叩いてしまい、申し訳ございません!」


そう言って裕太は頭を下げてきた。



そんな私たちのやり取りにクラスの奴らは唖然としていて。


めっちゃ恥ずかしい…。



「…お、おい裕太。顔あげろ。」



「は、はい。てか何で、だん《キーンコーンカーンコーン》」



あ、あぶねぇっ!

裕太絶対ぇ、“男装”って言おうとしやがったな!



後で、理由を言っておこう。