ピピピピピッ、ピピ『バキッ!』
「…ん?」
私は急に音が鳴らなくなった目覚まし時計を見た。
「…あ〜〜。」
またやっちゃったよ。
もう予備、ないのに。
そう思っている私の目には原型がない。壊れた目覚まし時計が映っていた――。
「あ…。」
冷蔵庫は空っぽで、食べれるものがなかった。
…仕方ない。学校に行く途中にコンビニで買おう。
そう思い、私は洗面所に向かった。
私は顔を洗い、歯を磨き、ウィッグを被って制服に着替えた。
「私、男に生まれてきた方が良かったんじゃ…」
私の目の前には鏡。
自分で言うのもあれだが、まあまあのイケメンだと思う。
「はぁ、学校行こ。」
私は鞄を持ち、家を出た。
学校に行く途中、コンビニを見つけたので中に入った。
私はとりあえず、飯が売っているところに向かった。
そしておにぎりをいくつか掴んだ。
レジに行こうとしたら誰かとぶつかった。
――誰だよ。
そう思い見上げたら昨日見た、神川竜騎がいた―――。



