特上男子

楽し恥ずかしバーベキューは幕を下ろし、みんなで片づけをしている。


いやーお肉美味しかったなぁー。


めっちゃ柔らかかったしっ。


使わんやった炭を片付けようと手を伸ばした時、すぐ隣からもう1本手が伸びてきた。



『俺やるからもう中でゆっくりしてな』

「えっ、で、でも……っ」



こんなに近くに智輝さんが……ッッ!!


どどどどうしようッッ。



『服汚れるし、みんな中で涼んでるから』



えっ?


んなっ!?


周りを見渡してまぁビックリ。


私以外女子1人もおらんやないの!!



「すみません……それじゃあお願いします」



もっと智輝さんと話がしたかったけど、話題も度胸もない私は別荘の中に入る以外する事がなかった。


そんな私を笑顔でお見送りしてくれた智輝さん。


お見送りって言っても入り口目と鼻の先やけどね。


こうして智輝さんと過ごす時間は未だに私にとってはまさに夢心地。