特上男子

セリさんと結さんとはなんとかこの短時間で普通に話せる様になった。


やけど大人男子とは上手く話せない。


「はい」とか「すみません」とか「ありがとうございます」しか言っとらん気がする。



『はい、焼けたよっ』

「ありがとうっ」

『はいこれもぉ』

「…………」



これもこれもと言いながらライトが私の紙皿にどんどんお肉を積み上げていく。


海を堪能した私たちは今別荘のお庭でバーベキュー中。


夕方になりつつある為、日中よりも海風が冷たくて気持ちがいい。



「ちょっ、ま、待った!!食べるのが追い付かんけんライトはちょっと休憩っ!!」

『もういいの?』



もういいのって……お皿山盛りですやんっ!!



「こげん食べさせてどうするつもりねっ!!」

『だってパクパク美味しそうに食べるから可愛くてつい』



かわ、可愛いッッ!?


火が出とるんやないかってくらい顔が熱いっちゃけど……。