んぎゃっっ!!


もうこんな近くに海がっ!!


窓にへばりつくぐらいの近さでキラキラしとる海をガン見した。



「うみうみうみうぅぅぅーンギッッ」

「うっさい」



凛子の拳が無防備な私の後頭部に直撃。


そして私のデコッパチは窓ガラスに見事直撃。


それでも私の興奮は冷めんくて、遥を叩き起こした。



『いてぇんだよッッ!!』

「海っ!!ちかっぱ綺麗っ!!」

『あ?』



寝起き不機嫌MAXな遥はしかめっ面で面倒くさそうに外に目をむけた。



『うおっ!!海じゃんっ!!』

「さっきから海って言うとるやろ」

『ヤベェ!!早く入りてぇ!!』



私以上にテンションが上がった遥を見て呆れている凛子。


凛子ってはしゃぐ事とかあるんやろうか?


見てみたいけど、いきなりはしゃがれても私がどうしていいか分からんくなりそう。


でもクール凛子も一緒に楽しんでくれとったら嬉しいなっ。