特上男子

ガラの悪い集団とお別れをして、私たちは再びライトのお家へと足を進めた。



『もうすぐだよ』



本当にもうすぐなん?


ここ……都内一等地なんやけど……。


福岡から越してきたばっかりの私でも分かるくらいの高級地。


私の前を歩くライトと遥は何やら竜さんたちの話で盛り上がっとるみたい。



「ライトって知れば知る程不思議だね」

「謎だらけやん」

「そう言えばライトって彼女いるの?」

「確かおるって言いよったよ」

「ふぅん、そうなんだ」



そんな話をしていると、ライトが足を止め振り向いた。



『着いたよ』



……へ?



「こ、ここ!?」

『うん』



はいー今日三度目の絶句……。


いやあり得んやろっ!!


なんやこのどでかいタワーマンションはっ!!


ライトマジ何もんなん!?