特上男子

何故か家まで送ってくれる彼。


駅違うし面倒なはずなのに何で!?


しかも道中は私から話しかける事はなくて、聡の話しに相槌をうったり答えたりしてるだけ。


こんな女と一緒におって楽しいと?


私やったら無理ー……。



『葛城と仲良いよね』

「友達やもん」

『俺と葛城どっちが好き』



……はい!?


まともに付き合ってもないのにそんな事聞く!?


正直に言えばライトの方が好き。


勿論友達として。


やけど聡は友達としても好きかどうかは微妙。


嫌いではないけど……。



「送ってくれてありがとう、じゃあ」



気付けばマンションの前まで着いていて、聡の質問に答えないまま私は聡に背を向けた。


だけど聡はどうしても答えがほしかったみたいで、私の腕をしっかり掴んでいた。



『答えられないの?』

「そんな事聞く意味が分からん」

『簡単だろ』

「私たち別に両想いで付き合ったわけやないやん。私は聡の事も友達と思っとるし、それでも答えないかんと?」



聡の手に力が入り、腕に痛みが走る。


振りほどこうとしても強く握られていて、振りほどくことができなかった。