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いつも望遠鏡を使って隣の大学を覗いていた学校の屋上。
大学というか智輝の覗き見やけど。
やけど今では私たちの憩いの場になりつつある。
スペアキーがなくなっとる事がバレると厄介やけん、別に4本同じ鍵を作って1人1本持っていようという話になった。
「何で止めちゃったの?」
「何が?」
「いつもこっから王子を覗き見してたのに最近してないじゃない」
四人で円になってお弁当を食べてると凛子が不思議そうな顔をして訪ねてきた。
「この前電車で痴漢にあった」
「『……はぁ!?』」
遥と凛子は大袈裟なほど口を開けて驚いている。
ライトはむせてしまって涙目で私を見ている。
『お前痴漢ってッッどうしたんだよ!?』
「どうもできんやった」
『はぁ!?お前それでいいのかよ!?』
「そうだよッッ!!何処のどいつか分からないの!?」
みんな心配そうな顔をしていて、だけど目には怒りの色が宿っていて、それが凄く嬉しかった。
ライトはいつもの如く頭をヨシヨシしてくれる。
ライト王子のファンたちに見られたら私ただじゃ済まんかも……。
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いつも望遠鏡を使って隣の大学を覗いていた学校の屋上。
大学というか智輝の覗き見やけど。
やけど今では私たちの憩いの場になりつつある。
スペアキーがなくなっとる事がバレると厄介やけん、別に4本同じ鍵を作って1人1本持っていようという話になった。
「何で止めちゃったの?」
「何が?」
「いつもこっから王子を覗き見してたのに最近してないじゃない」
四人で円になってお弁当を食べてると凛子が不思議そうな顔をして訪ねてきた。
「この前電車で痴漢にあった」
「『……はぁ!?』」
遥と凛子は大袈裟なほど口を開けて驚いている。
ライトはむせてしまって涙目で私を見ている。
『お前痴漢ってッッどうしたんだよ!?』
「どうもできんやった」
『はぁ!?お前それでいいのかよ!?』
「そうだよッッ!!何処のどいつか分からないの!?」
みんな心配そうな顔をしていて、だけど目には怒りの色が宿っていて、それが凄く嬉しかった。
ライトはいつもの如く頭をヨシヨシしてくれる。
ライト王子のファンたちに見られたら私ただじゃ済まんかも……。


