特上男子

笑って二人を見ていたらバチッとお兄さんと目が合ってしまった。



『俺亮一(リョウイチ)つーの。宜しくね』

「桂田 志保ですっ。宜しくお願いしますっ」

『ぶはっ!フルネームで自己紹介されたの久しぶりなんだけど!!志保ちゃん可愛すぎっ』



えっ!?


そげん笑わんくても……なんか恥ずかしい……。



『亮一と違ってまだ真っ白なんだよ』

『ははっ、お前も俺もどす黒いからなー』



どすッッ!?


そんな風には見えんけどな。


二人とも。



『何飲む?』

「あっ、えっと……ジャスミン茶にします」

『オッケー。亮一、とりあえずジャスミン茶とペリエ』

『は?飲まねぇの?』

『俺今日車』



亮一さんは『つまんねぇの』と言いながらドリンクを作り始めた。



「よくこのお店には来るんですか?」

『週一は来てるかもね。亮一とは中学ん時からの付き合いなんだよ』



そう言いながらカッターシャツの腕を捲る仕草に見とれてしまった。


引き締まっとって若干血管の浮いた腕が素敵過ぎやろ。