特上男子

紙袋を受け取り、中を見た。


やけど余計頭の中にハテナが浮かんだ。



「……洋服?」

『俺はスーツで志保ちゃんは制服じゃん?』

「はい」

『端から見たら間違いなく援交だろ』



えん、こう……?


ぶふっ。



「あははははっっ!!えんっ援交って!!」

『笑い過ぎ』

「だってぇ!!智輝さんが変な事言うからじゃないですかぁー」



援交に見えるわけないやろーっ!!



『ほら、笑ってないでさっさと着替える』

「は、はいっ」



笑いを堪える私の頭をクシャクシャっとすると、智輝さんは部屋を出ていってしまった。


智輝さんの姿が見えなくなると同時に私はソファーにポフッと倒れた。


あれ癖なん!?


もう心臓バクバクやがな。


しかも無自覚?


やとしたら小悪魔男子やんけ……。