「キャーーーー!!」

「瀬浪くんあそぼー!」



月曜日の朝、休み明けでだらだらしている私の耳に一番に入ってきた声、いや奇声は、『瀬浪』という男によって発せられていた。


正直、こっちは迷惑なわけで。


叫ぶヒマがあるなら勉強しろって感じで。


だけど一番の問題は女子ではなく、その男にある。



朝から無駄に色気出して笑顔を振りまいているあの男。





瀬浪 清羅(せなみ きよら)。





この学園の王子様であり、私の幼馴染でもある男。