「いやなんか嬉しいね 俺んとこ来たいって言ってくれたのも嬉しかったけど こうやって彼女連れて個展見に来てくれるのも結構」 でも暇じゃない? そんなことを聞かれて慌てて首を振った 「全然ッ むしろ来てよかったです 涼平くんが憧れてる先生ってこんな絵描く人なんだって思って 私もこの絵好きです」 涼平くん、とかいつぶりだよとか思いながら なんかそれだけ伝えるのに必死だった 「だーから、先生はやめようよ彼女ちゃんも あ、朱希ちゃんだっけ? 橋下さんでも理隆さんでもいいから」