こんなふうに涼平と話ができる日が来るなんて
あの時は思いもしなかった
もう二度と会えないような気もしていた
……どこかの国の金髪美女と歩いてるところは
どうしても想像できなかったけど
会えなくてもいい、ただ顔が見られればいい
そんなのは強がり
やっぱり、また前のように普通に会って普通に話して
出来るだけたくさんの時間を共有したいと思ってしまう
涼平が昔と気持ちが変わってしまっていたら……?
そんなの知るか
そもそも気持ちが変わっていないと考える方が自意識過剰すぎる
また一からでもゼロからでも始めてやる
涼平が振り向いてくれなかったときは
今度こそ納得のいく諦めがついたら
その時はもう今みたいに引きずったりしない
ここからやっと前に進める気がした
ぱれっと-part1-
fin

