絵が上手く描けなくて悩むのはせいぜい中学生まで それ以上は自分から何かしないと 絵を描く機会なんて言うのはなかなかやってこない そしてそんな機会朱希には全く必要がない 「確かに普通の時に絵描くことなんてないね」 「でしょ」 それっきり会話が途切れた 静かになる部屋 こんな時に限って橋下はいない なんとなく気まずくて すっかり冷めたカップにまた口をつけた