「朱希ちゃーん、弟子のくせにうるさいよ涼平!
なんとか言ってー」
本当に子供みたいだ
「そんなこと言われても困りますよ、しかも涼平間違ってないし」
「ほら涼平、口うるさい男は嫌いだってさ」
誰もそんなこと言ってないでしょうが!!
喉まで出かかった言葉を飲み込んだ
だめだ、まともに相手にするところじゃないこれは
からかわれてる
それを理解するのにそれほど時間はかからなかった
「朱希その辺座ってていいよ、お茶もすぐ出すから」
朱希が買ってきた差し入れを綺麗に皿に盛って給湯室から涼平が出てきた
――すでに橋下は手づかみで食べている

