「風邪ひくから、早く家ん中入れよ」 しばらくここから見送ろうとした心が見透かされたみたいに涼平に注意された しかもたまに来る命令口調 これが結構……キュンってきたりする 別にMとかそういうんじゃないけど、なんかこう、 たまに見せるギャップ的な…… って何考えてるんだろ、大丈夫かあたし 自分の脳内を若干心配しつつ、黙って頷く 「じゃあまたね」 軽く手を振ってから、涼平は駅の方に歩き出した