涼平から目をそらして窓の方へ目をやると 窓に小さな水滴がついていた 「あ、雨?」 天気予報はそんなこと言ってたかな、とため息をつく 折り畳み傘を持っていても、外出先で雨が降ってくるというのはなんとなく面白くない気分になる 「うそ! うわー、コンビニこの辺あったっけな」 涼平も窓の方を見て眉間にしわを寄せる 「コンビニになんか用だったの?」 「いや? 傘持ってないからコンビニかどっかで買わなきゃと思って」