ぱれっと-part1-





「で……?
話って何?」


自分の世界に入ってしまわないように涼平に話を振ると涼平はコーヒーをすすりながら少し首を傾けた



「なんだったっけな
えっとね、さっきは朱希を帰さないように必死でした」


「何で」


「何でって……
何でだろ。帰ったらもう会えない気がして」



また会いたいみたいなこと言うな、期待するから


朱希は何も言わずに自分のレモンティーに口をつけた